「完全なる料理素人」からの挑戦。
プロの指導が“名物料理”を生み、島の宿が高評価を獲得するまで。
離島にある客室10室超の一軒宿。
施設運営も調理も未経験だったオーナーご夫婦が、「料理で勝負する宿」を目指してスタートしたのがこのプロジェクトでした。
しかし、当初は包丁の持ち方から学ぶゼロベース。
“旅館の料理”として提供するには、プロの指導なしでは到底難しい状況でした。
【当初の課題】
- 包丁の使い方すら知らない調理未経験者
調理は家庭料理レベル。地元食材をどう活かせばいいかも分からず、知識も技術もゼロからのスタートでした。 - 基礎知識の欠如
魚のさばき方、鮮度の見極め、出汁の取り方など、和食に必要な“基本”がまったく身についていない状態。 - 環境整備も不十分
キッチンの動線、器具の配置、クリンネス管理など、効率的な調理環境が整っていなかったため、日々のオペレーションも非効率。

【実施した施策】
- プロシェフを毎月招へい(2泊3日)
包丁の持ち方から指導を開始。調理技術・食材管理・キッチン環境の整備など、多方面からサポートを実施。 - 調理技術の段階的習得
切る・煮る・焼く・蒸すといった基本技術を段階的に習得し、日本料理の基本となる出汁・調味料の知識も習得。 - 食材の知識を強化
地元で手に入る旬の魚介や野菜を中心に、仕入れ・保存・調理までを学習。無駄のない食材活用でコスト削減にも成功。 - 効率的な調理環境づくり
調理器具の配置や収納の見直し、盛り付け見本やレシピの見える化など、初心者でもスムーズに作れる環境を設計。

【数字で見る成果】
- クチコミ評価の飛躍的改善:朝食・夕食ともに4.9点に!
地元食材を活かした季節料理が好評で、新規予約・リピーターともに増加。 - 料理初心者でも提供可能なクオリティに到達
初心者スタッフが数ヶ月で会席スタイルの料理を提供できるレベルに成長。

【現在の姿】
この宿は今や、「地元食材を活かした料理が美味しい隠れ宿」として、予約サイトでも高評価を継続中。
「何を食べても美味しい」と口コミで話題になり、地域内外のリピーターからも厚い支持を得ています。
さらに現在は、プロシェフと共に新たな“名物料理”の開発も進行中です。

【クライアント様の声】
「約1年指導を受け、自分たちでレシピを見るだけでは分からなかった作業の意味合い、食材毎の保管方法、火の通し方、味のバランスの取り方、それぞれの地方の食材や調味料の選び方等、色々なことがわかるようになりました。
S先生は相談しやすいお人柄で、研修時以外でも疑問点を相談したら教えていただけとても助かりました。
またS先生は私たちが復習で作ったお料理を食べる際は必ず「美味しい!」と言い、その上でもう少しこうしたら良いよとアドバイスをくださったので、モチベーションを落とすことなくお料理の楽しさを学べました。」