脱・できあいは簡単ではない!
“料理を武器にしたい宿”がぶつかるのは、調理場の反発と手間の増加。
でも実は、コストを下げながら美味しさを上げる方法があるんです。
昨今の食材原価高騰は、宿泊施設や飲食店の体力をじわじわと削っており、2025年以降もインフレ圧力は止むことなく続くと見られています。
こうした中、「料理の改革」に着手しようとする宿泊施設は増えていますが、実際の現場においては、それが決して簡単なものではないのが現実です。本記事では、私たちが現場で見てきた「リアル」な状況と、そこを乗り越えた先にある成果についてお伝えします。
調理改革の壁:なぜ現場は手作りに反対するのか
● 調理部の抵抗
経営者が「料理で勝負したい」と考えても、調理現場にその意志が通るとは限りません。調理済み食品に慣れた調理場では、「今さら手間をかけてまで作りたくない」という反発に直面します。

調理済み食品は、冷凍品を解凍し盛りつけるだけというシンプルさ。その“楽さ”に慣れてしまった現場は、手間がかかる手作りに戻ることを強く嫌がる傾向があります。
調理済み食品=人手不足解消は本当か?
一見、調理済み食品の導入は「人手不足を補う手段」と見られがちですが、現実は違います。

当社が見てきた多くの現場では、調理の手間が減っても人員数は据え置き。結果として、人件費も削れず、食材原価だけが高止まりするという矛盾した状態に陥っているのです。
調理済み食品は「省力化」ではなく、「効率化されていないコスト増」の要因になるケースもあるのです。
手作り料理のハードル:技術の欠如と情報の断絶
長年調理済み食品に依存してきた調理場は、「手作り料理」がどの程度の味であるべきか、感覚が鈍っています。

- 味の塩梅がわからない
- 料理の流行や世の中のニーズに疎くなる
一度リセットされた感覚を取り戻すには、外部のプロの力が不可欠です。
手作り料理がもたらす3つの成功
✅ 1. 圧倒的な美味しさでリピーターを生む
冷凍食品が世の中の“標準”になっている今だからこそ、本物の手作りの味が際立ちます。

実際、私たちが支援した宿の多くで、クチコミ点数の劇的向上が見られ、内容も「料理が美味しかった」はもちろん、具体的にどういう料理がどう美味しかったという説明的な声が圧倒的多数を占めるようになりました。
これは「感動を与える料理」が、じわじわと固定客を生む力になるという、証明でもあります。
✅ 2. 食材原価を大幅に削減できる
調理済み食品は、製造・加工・流通・開発など多くの中間コストが含まれているため、単価が高いのが実情です。
例えば、とある旅館の会席料理の茶巾蒸しでは、調理済み品で220円だった原価が、手作りに変更することで35円まで圧縮されました。
その差額185円のうち、100円を肉料理に再配分することで料理の満足度を高め、残りの85円は原価削減へ。味もコストも両立できるのが手作りの強みです。
✅ 3. 売上・利益の向上とSNS効果
当社のシェフ派遣サービス「シェフブリッジ」を導入した宿は、すべて売上・利益が向上しています。
料理の改革は、単なる“味の改善”にとどまりません。

SNSが集客の武器となっている今、調理場の様子や料理のライブ感は絶大な訴求力を持ちます。ある宿では、調理シーンを動画配信したことで予約数が急増。料理への期待感が、直接的に集客・売上アップへとつながったのです。
最後に:改革の鍵は“覚悟”と“外部のプロの導入”
調理済み食品からの脱却は、決して簡単ではありません。
現場の抵抗、技術の不在、情報不足……そのすべてに対し、経営者が覚悟を持ち、プロフェッショナルを導入して進めていくことが改革の第一歩です。
私たちシェフブリッジは、10年以上にわたり調理場改革を成功に導いてきた実績とノウハウがあります。
手作り料理への転換で、
- クチコミ点数がアップし、
- 食材原価が下がり、
- 調理場が生き返り、
- そして何より、お客様が喜んでくれる
そんな未来を一緒に作っていきませんか?
無料相談を承っておりますので、まずは一度ご連絡ください。